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shigemooによる自己啓発を中心とした書評を綴ったブログです。

齊藤孝「頭のよさとは「説明力」だ」に学ぶ【書評】

 

 

説明力の構成要素

時間感覚

説明力の基本とは、常に時間感覚とセットで意識するということなのです。

現代社会において私たちは、常に時間がない中で意味をやり取りしなければいけない状況にあります。

そのとき、この意味のやり取りが的確に効率よくできる人は、まわりからも大変ありがたがられるのです。

上手な説明はまわりの人たちの時間を節約し、その幸せに貢献しています。

このような能力は、時間をはかってトレーニングしないと、決して身につかないものです。

また、練習をすればすぐに効果が出る部分でもあります。

要約力

説明する物事の要点を取り出して、体系立てて理解することが、上手な説明のためには必要です。

これは「要約力」と言い換えられます。

限られた時間内で過不足なく意味をやり取りするためには、高いレベルの要約力が求められます。

例示力

抽象的な内容にとどまらず、具体的な内容も盛り込むことによって、はじめて説明に説得感が生まれます。

例示力とは、相手が理解しやすい例、相手にとって切実なケースを、瞬時に引っ張り出してくる力なのです。

説明している内容が抽象的・一般的だと、言っていることはなんとなくわかるが、どうもすっきり理解できないということが起こってきます。

このようなときは、相手がピンとくる例示を引っ張り出して説明すると、相手も納得してくれます。

説明力の高め方

ヘリコプター方式

著者は、結論から先に述べることを「ヘリコプター方式」と呼んでいます。

説明を城にたとえた場合、外堀から順に埋めていくのではなく、一気に天守閣へヘリコプターで到達した方が効率的であるという考え方です。

説明する側は、どうしても時系列を追って外堀から埋めていきがちですが、それは聞き手が本当に欲しい情報ではありません。

勇気をもって結論から述べることが重要です。

思い切った切り捨て

上手な説明をするためには、まず情報を絞り込む。

その上で、説明のポイントは3つに絞り、優先順位をつけ、他のものは切り捨てる。

相手にとって、「痒い所に手が届く」という視点で、情報を絞り込んでいくことが重要です。

全く分からないものを伝えるには

聞き手にとって全く分からないものを伝えるためには、聞き手の知っているものや聞き手自身に合わせて説明することが重要です。

著者は、「禅」という概念を説明する際に、マイケルジョーダンの集中力を例に挙げています。

こうすることで、禅について知らない人も、マイケルジョーダンの集中力を知っていれば、何が禅か間接的にでも分かるのです。

具体的な説明の技術

上手な説明の基本フォーマット

上手な説明の基本フォーマットは以下の通りです。

まず、一言でいうと〇〇です。

(本質を要約し、一言で表現。キャッチフレーズ的)

つまり、詳しく言えば○○です。

(要約したポイントを最大で3つ)

具体的に言うと○○です。

(例示。具体的なエピソード)

まとめると○○です。

(これまでの説明の最終的なまとめ)

p.64より引用
先に要点から言い、枝葉はその次にいうことがポイントです。

構造を明確に

説明をする際は、それぞれの事柄をただ羅列するよりも、その事柄同士の関連性をはっきりさせた方がわかりやすくなります。

つまり、大きな全体構造があって、いま説明していることが、その全体のなかでどのような位置づけなのかということを聞き手に分かるように話すと、効果的な説明となります。

今話していることが全体の中でどの部分に当たるのか、常に聞き手にはっきりさせながら話をできる話し手が、上手な説明をしているといえます。

話し手の感情や情熱も

文字の羅列と話す説明で異なるのは、生身の人間が関わっているかどうかです。

生身の人間が説明することで、説明することに関する話し手の感情や情熱も伝わりやすくなります。

それがうまく伝われば、より印象深い説明となるでしょう。

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まとめ

最後までお読みいただきありがとうございました!