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shigemooによる自己啓発を中心とした書評を綴ったブログです。

堀田秀吾「最先端研究で導きだされた「考えすぎない」人の考え方」に学ぶ【書評】

こんにちは。shigemooです。

今回は、堀田秀吾先生の書かれた「最先端研究で導きだされた「考えすぎない」人の考え方」を解読していきます。

この本は心理学や脳科学、社会学などの様々な知見を総合的にまとめた著作です。

素人にも読みやすい構成となっています。

考えすぎることの弱点

考えることはよいことです。

また、人間自身がパスカルによって「考える葦」と定義されるほど、人間存在の本質を司る営みでもあります。

しかし、考えすぎてしまうことには弊害があります。

それは、一歩を踏み出せない、思い悩んでしまうといったものです。

また、不安から自らを責めてしまったり、悩みで堂々巡りになったり、といったこともあります。

合理的な判断を下すためには考えないといけない一方で、考えすぎては思考がネガティブになります。

それではどうすればよいのでしょうか。

そもそも世の中には「考えすぎて動けない人」と「考えすぎずに最適行動を素早くとれる人」がいます。

後者の人々は、いったいどのように考えているのでしょうか。

こういった研究は、さまざまな分野で行われており、違いが明らかになっているのです。

例えば、不安やネガティブな感情は、考えごとをするほど強くなる(ミシガン州立大学)などです。

これらの研究から言えるのは、「考えすぎない方が、行動力や幸福感が高まり、仕事や人生にいい影響がある」ということです。

本書では、このような「考えすぎない人の考え方」を世界中の研究機関・研究者らの報告を基に解説されています。

考えすぎる理由

そもそも、進化心理学的に言えば、世界は不安でできているのです。

社会制度も建築物も、不安から逃れるために作られているのです。

また、命を奪われるような危険はなくなったものの、私たちの身体には不安という機能が残っています。

不安を感じないようにすることは不可能なのです。

そこで、発想を変えてみましょう。

「不安にならないようにしよう」ではなく「不安とうまく付き合っていこう」と考えるのです。

この高度な社会を生み出してきたのも不安であり、心配性な私たちの性質なのです。

不安にならないようにするのではなく、不安をうまく使ってポジティブな活動に目を向けられるようにしましょう。

話は変わります。以下は私たちにとって朗報です。

ペンシルバニア大学のボルコヴェックらは以下のような研究結果を発表しています。

すなわち、「心配事の79%は実際には起こらず、16%の出来事は事前に準備を起こしていれば対処可能」というものです。

ほとんどのことは、「適切に準備をしていれば大丈夫」なことなのです。

考えない方法

「エビングハウスの忘却曲線」というものがあります。

これは、時間がたつにつれてものごとは忘れやすくなるというものを定量的に表したものです。

このことから、人間は案外忘れっぽい生き物であることがわかります。

つまり、今の悩みはだんだんと忘れ去られてゆき、脳の奥底にしまわれていくということです。

言い換えると、ちょっとした悩みに費やしている時間は、将来的にまったくの無駄になる可能性が高いのです。

忘れるとは、過去のいらない情報をさっさと処理し、「現在の新しい情報」に対応していくための能力でもあります。

つまり、忘れる力は新しい情報への対応力なのです。

不安を感じないためには

不安の対義語は安心だとされています。

であるならば、不安を感じたくなければ、安心を感じればよいことになります。

そもそも、人間は何もしていないときにネガティブな思考、特に不安に囚われがちです。

これに対して効果的なのが、「何かに熱中する」ということです。

ハーバード大学の研究によると、目の前のことに集中できていないときには幸せを感じづらく、一方で集中しているときは幸せを感じやすいということです。

さらに、ミハイ・チクセントミハイの研究でも「集中状態」すなわち「フロー状態」に入っているときが一番幸福であるとされています。

つまり、私たちは、何かに熱中できればその間不安はなくなるのです。

人間の脳は同時に複数のことを考えることができません。

したがって、何かに集中しているときは不安から逃れることができます。

また、不安を紙に書きだすというのも良い方法です。

これにより、思考が客観化されるため、思考を原始的な大脳辺縁系から新しい大脳新皮質へ移行することができ、冷静な判断が下せるようになるためです。

態度だけはポジティブであるべき理由

幸福と健康を高めるには、いい人間関係は必要です。

そのためには、あなた自身がポジティブである必要があります。

そして、周囲の人々もまたポジティブである必要があります。

これは、ハーバード大学の75年間の追跡研究から導かれた結論です。

いい人間関係にはポジティブな態度が重要なのです。

逆に、ネガティブではいけない理由は何なのでしょうか。

ハワイ大学の研究によると、「人は、他人のネガティブな言動や心の状態に影響を受け、無意識のうちに真似してしまう」ということが指摘されています。

さらに、人はそもそもネガティブなものに目が行きやすいという性質を持っています。

つまり、ネガティブは伝染しやすいのです。

伝染してさらなるネガティブを呼び込んでしまうから、ネガティブな態度でいることはよくないのです。

笑顔のストレス抑制効果

笑顔にはストレスの抑制効果があります。

このことから、感情は思考よりも、身体の動きなど外的な要因から大きな影響を受けることがわかります。

また、笑顔が強くなるほど、大きくなるほど、抑制効果は高まることが知られています。

さらに、笑顔はその人自身の「活力性」「支配性」を高めることが分かっています。

総じて言うと、笑顔というのはいろいろな面でいいことがある表情であり、不安とうまく付き合っていくには欠かせない要素の一つなのです。

まとめ

この本を一言で言うと、「不安や悩みに対処するための必携本」です。

本書にはこれよりさらにたくさんの有用な知見や事実が述べられています。

ここでは紹介しきれないのです。

そこで、皆さんにはぜひ購入して一読されることを強くおすすめします。

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最後までお読みいただきありがとうございました!