日日是研鑽

shigemooによる自己啓発を中心とした書評を綴ったブログです。

樺沢紫苑「極アウトプット」に学ぶ【書評】

こんにちは。shigemooです。

今回は、樺沢紫苑先生の書かれた「極アウトプット」を解読していきます。

インプットとアウトプットとは

インプットとは、情報を外部から自分の中に入力することです。

一言で言うと、「読む」「聞く」「見る」です。

一方アウトプットとは、入ってきた情報を脳の中で処理し、外の世界に出力することです。

一言で言うと、「話す」「書く」「行動する」です。

「話す」「書く」「行動する」ことによって、現実世界に影響を与えることがアウトプットなのです。

一般的には、本をたくさん読めばたくさんの知識を身につけることができ、自己成長できると言われています。

しかし、その知識が定着していなければ、どうでしょうか。

もしも説明できないとすれば、記憶に定着していない、つまりせっかくインプットした学びが、なんの役にも立っていないということです。

本当に大事なのは、得た知識を使うことによって、記憶として定着させているかどうか。

さらに行動することで、現実の世界を変えていけるかどうかです。

大事なのは、インプットの量よりも、アウトプットの量なのです。

アウトプットの基本法則

運動性記憶は忘れにくい

インプットとアウトプットの大きな違いの一つは、アウトプットは運動であるということです。

運動神経を使った記憶は、運動性記憶となりますが、この運動性記憶には「極めて忘れにくい」という特徴があります。

筋肉を動かすと、その運動刺激は小脳を経て海馬という部位を経由し、大脳連合野という領域に蓄積されます。

小脳を経由するために経路が複雑になり、多くの神経細胞が活性化します。

そのため、「書いて覚える」「声に出して覚える」ようにするだけで、運動性記憶として記憶することができます。

つまり、圧倒的に忘れづらくすることができるのです。

繰り返し使う情報は長期記憶される

人間の脳には、使う情報は保存され、使わない情報は捨てられるというルールがあります。

重要な情報を長期記憶として残し、重要ではない記憶は忘れるようにできているのです。

では、重要な情報とは何でしょうか。

何度も繰り返し使われる情報が、重要な情報です。

2週間に3度以上使われた情報が重要な情報で、ほとんど使われなかった情報が重要ではない情報です。

脳に入力された情報は2~4週間、脳の中の海馬という部位に仮置きされます。

その2~4週間に、その情報が何度も使われると、脳は重要な情報と判断して、側頭葉という部位に移します。

側頭葉に移された記憶は、忘れにくい長期記憶として保存されるのです。

インプットとアウトプットの黄金比は3:7

コロンビア大学の心理学者アーサー・ゲイツ博士が行った実験によると、もっとも記憶に効果のでるインプットとアウトプットの比率は3:7だそうです。

ですから、インプットに費やす時間は3割にして、7割の時間をアウトプットに使うのが、最も効果的な勉強法と言えます。

フィードバックで自己成長が加速

アウトプットで得られる効果はさまざまですが、最も大きな効果は、アウトプットすることで自己成長が飛躍的に進むということです。

インプットとアウトプットを繰り返すことで自己成長できますが、実はその間に必要なプロセスがあります。

それはフィードバックです。

フィードバックというのは、アウトプットによって得られた結果を評価し、次のインプットに向けて見直しや方向修正を加えるという作業です。

何か行動したときに、失敗したと思ったら、その原因や不十分だった点を考えて、次にやるべきことにつなげればいいのです。

成功したときには、うまくいった理由を探り出し、それをまた繰り返すか、さらにうまくいくように工夫していきます。

こうしたフィードバックによって、行動は少しずつ良い方向へ修正されていき、同じ間違いや失敗を繰り返すことがなくなり、過去の自分よりも確実に進化することができるのです。

コミュニケーションにも大きな変化が

アウトプットは周りの人間関係に大きな影響を与えます。

すなわち、よいアウトプットをしていればよい人間関係ができ、悪口のようなネガティブなアウトプットをしていれば、人間関係は悪化していきます。

ですから、今よりよい人間関係を持ちたいのであれば、正しいアウトプットをしなくてはいけません。

まずはアウトプットすることです。

当たり前の話ですが、何も言わなければ、相手には何も伝わりません。

以心伝心という言葉もありますが、トラブルの原因の多くは伝え方が原因です。

ですから、まずはきちんと「言葉に出して伝える」ことが重要になってきます。

量より質へ、受動型から能動型へ

新型コロナウィルスの蔓延により、コミュニケーションの機会が失われつつあります。

この状況において言えるのは、コミュニケーションは量より質へと移行していくということです。

つまり、オンライン化が進めば進むほど、短い時間でもうまくコミュニケーションできる人が重宝されるようになるということです。

インプットとアウトプットは、別の言い方に置き換えることができます。

インプット→受動型

アウトプット→能動型

つまり、その人の生き方そのものを指すということです。

今までの日本社会では、受動型の生き方の人が、うまくいっていました。

しかし、これからは全く違います。

2020年代のこれから、AI、すなわち人工知能は急激に進化していくと言われています。

AIの特徴は、膨大なデータを短時間で分析し、関連性を見出し、結果を予測できることです。

しかし逆を言えば、AIは今まで一度も起きていない出来事に対しては対処できないということです。

何もないところから新しいものを作り出すこともできません。

それをできるのが人間です。

つまり、創造力や発想力、論理的思考力、判断力、実行力、説得力といった、いわば「0を1にする力」がこれからの人間には求められるのです。

すなわち、能動型の人間がこれから求められるのです。

こうした力こそ、まさにアウトプットの神髄と言えます。

まとめ

いかがだったでしょうか。

この本を一言で言うと、「アウトプットの重要性と具体的な方法を分かりやすく説いた本」です。

関連本としては、同著者の「アウトプット大全」があります。

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最後までお読みいただきありがとうございました!